新生したまち作業所の事業目的
新生したまち作業所には、平成8年4月開設以来、多くの断酒を志す人が集いました。その中の多くの方はいまも断酒を継続されています。
開設当初は、断酒会員が多かったこともあって、一般就労をめざす方が多かったようです。 20数年の月日が経ちましたが、いまも通所しながら断酒のための自助グループ活動に積極的に参加されている方も多数おられます。
任意団体であった新生したまち作業所も、社会的な要請から平成18年にはNPO法人となり、平成25年4月からは就労継続B型事業所となりました。 このため現在では、一般就労にこだわらず広く回復を目指す施設として、行政・医療と連携し利用者の回復をサポートしています。
断酒を続けることによって、アルコール依存症者は多くの回復を得ることができます。アルコール依存症では、飲酒の継続は病気の進行を意味しますから、断酒は生きるための必要条件とも言えます。 断酒初期の不安定な状態で一般就労を急ぐことには、再飲酒の危険性がつきまといます。逆に仕事に就けないことによる社会からの孤立感や自己否定的な感情もまた回復をさまたげ再飲酒を招きます。作業所などへ規則正しく通所することによって、この問題を乗り越える方法もあります。
新生したまち作業所には、様々な利用者がおられ、自立についても多様な価値観があることから一般就労にこだわらない社会復帰を目指す場所として、作業所を位置付けています。
理事長挨拶
新生したまち作業所をアルコール依存症からの回復の場に!
新生したまち作業所は、アルコール障害からの回復を目指す方たちが、作業や年中行事などを通じ、人と人のふれあいの中で、お酒を飲まない習慣を養い、就労を継続することでアルコールのない日常生活を送ることができるよう本人の意向に沿った支援を行っています。
通所される方は、アルコールに対しては、断酒が原則です。節度ある飲酒といった指導はしていません。厳しいようですが、お酒のにおいをさせての通所もできません。
断酒を継続して酒害から回復するためには、計画を立て休まずに通所してください。治療のためなどに必要な休みは計画的に取ることができます。
断酒するのには、多くの方法があると思います。他の人の断酒を批判することなく、断酒を継続している人の良いところを取り入れてください。
通所者の中には、断酒会やAAなどの自助グループに通って断酒している人もいます。また、自助グループに通わずに断酒を継続している方もおられます。
作業所としては自助グループへの参加をお勧めしますが、自助グループへの参加は通所の条件ではありません。
厳しい事ばかり書きましたが、作業所内の懇親を図るため、春にバーベキュー、秋にバス旅行などの行事を催しています。
笑い声の絶えない明るい作業所であって欲しいと願っています。
沿革
- 平成 8年4月1日 任意団体として開設
- 平成18年9月21日 NPO法人認証
- 平成25年4月1日 就労継続支援B型として、東京都より指定される
福祉サービス第三者評価
令和5年度福祉サービス第三者評価を令和5年12月26日受審
報告書は、東京福祉ナビでごらんください。https://www.fukunavi.or.jp/fukunavi/controller?actionID=hyksearch&cmd=svcdbr&S_MODE=name&MLT_AREA=&H_NAME=&J_NAME=